院長ブログ

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2006.12.11更新

毎年11月の声を聞くと、急に下痢・嘔吐・発熱など胃腸炎の症状を示す患者さんが増えてきます。
最近ではこの胃腸炎の病原体ーノロウイルスーの名前も大分知れ渡ってきました。発見された地名アメリカ・ノーウォークにちなんだ名前で、兄弟分には札幌で発見されたサポウイルスというのもいます。たいていは軽症で1日か2日吐いて下痢して、なかには微熱が出る人もいるといった程度ですが、老人が吐いたものを喉に詰まらせて亡くなるといった痛ましいケースもあります。 このウイルスはカキをはじめ二枚貝中に多く、特に生で食べる生ガキであたったというのはこれが原因のことが大部分です。
 しかしこのウイルスは人間の小腸でしか増殖せず、便に排泄されたウイルスが下水を通して海に流れ込み、貝のなかに蓄積します。つまり貝には責任はなく、人間が招いた海洋汚染が人間自身を苦しめていることになります。
 生食用とされたカキは数日間消毒された水の中で飼育し、検査を行ってから出荷されています。しかし僅か数個のウイルスが体内に入っただけでも感染が起きると言われていますので、どうしても検査をすり抜けるカキが出てしまうようです。
 治療法は対症療法しかなく、予防が大切です。貝類は中までしっかり加熱して食べること、きちんと手を洗うこと、吐物や便の付着したものは次亜塩素酸ナトリウム(ハイターやビューラックス)で消毒することが有効です。
 生ガキの軍艦巻きは小生の大好物ですが、食べる回数が最近はめっきり減りました。
(覚悟を決めてたまに食べます)

投稿者: PL607935010

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