厳しかった冬の寒さもようやく緩みやっと春の気配です。
ブログの更新サボっていること、気にはなっていたのですよ、しかし、3月も末になっていまさら新春の挨拶も変だし、もとより大所高所からの論説など柄でなく、当たり前のような日常が続いていて、格段報告するようなこともなく、平凡な日常が続いています。
平凡な日常を送れるのはこんな私でも贔屓にしてくださる皆様のおかげ、平凡であることがいかに有難いことか気づかせてくれたのが去年の震災でした。
休日の今日はいつものようにスパゲッティを食べに行った後、女房に引きずられて広尾の山種美術館に「和のよそおい」(今日で終了)を見に行ってまいりました。上村松園、鏑木清方、伊東深水などの美人画展です。
会場は9割が女性、うち1割の方は着物姿と、テーマの通りタイムスリップしたような独特な雰囲気の空間でした。暖房が効きすぎて暑さのあまり、上着にセーターも脱いでワイシャツを腕まくりしたおじさんはまったく場違いだったのでは。
普段日本画は殆ど見ない私ですが、伊東深水の鮮やかでいて調和のとれた色彩には大いに心惹かれました。画像(絵葉書より)は伊東深水の吉野太夫です。髷の形や茶入れの柄まで考証が行き届いているそうです。ちなみにこの画家は朝丘雪路の父上だそう。この名前を覚えただけでも収穫でした。
2012.03.25更新
第71回 和のよそおい
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