連休遊び過ぎたのか風邪をひきました。最初はのどの痛みが数日続き、やがて汚い痰が出始めました。これはマズイと抗生物質を飲み始めたところ痰は出なくなり、一安心と思っていたところ、ある晩激しく咳き込んで目が覚め、それから咳がとまりません。
これは咳喘息だ、と診断は付きましたが、住まいには何も治療薬がない。眠れぬまま一晩を過ごしました。
思い出せば十数年前、咳喘息が出て私は禁煙したのでした。それ以来一回も症状が出ず忘れかけていたところでしたが、感染によって誘発されたようです。喘息の患者様には、いつ発作が起こるか判らないから、薬は必ず常備しておいてくださいネと、常日頃指導申しあげていながら自分がこの体たらく、汗顔の至りです。
翌日からはステロイドと気管支拡張剤の合剤の吸入をはじめて、ピッタリ咳は止まりました。
あと問題はいつまで治療を続けるかですが、呼吸器学会は出来れば3ヶ月の治療期間を推奨していますが、現実的には難しいところ、個人的には1ヶ月を過ぎたころから様子を見ながら漸減しようかと考えています。
咳喘息について宮川医院さんが詳しくまとめて下さっていますのでご参照ください。
咳が長引いたら、あるいは夜中にひどかったら、是非当院へご相談ください。
2010.05.16更新
第62回 咳喘息?!
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2010.04.04更新
第61回 春本番
東京の桜も満開、春本番の今日日曜日、私も桜を見に行ってまいりました。ただ人の多さと、花見の宴の盛り上がりについていけない私が心惹かれたのがこちら。
シャガ(射干、別名胡蝶花)。当院の庭での一枚です。カイドウ(海棠)の木の株元でひっそりと咲いています。
桜の陰に隠れて決して目立たず、それでいて深みのある美しさです。患者様の坐る椅子からは見えないので、ご覧になりたい方はリクエストしてください。
寒暖の差の激しい日が続きます。風邪などひかぬようお気をつけください。
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2010.03.08更新
第60回 エコー
先日来エコーの機械が壊れて、ごく一部の方にご迷惑をおかけしておりましたが、この度新しい装置を導入いたしました。
壊れた機械は某大手☆芝さんの機械でしたが、サポートに電話すると何も症状を伝えないうちに、その機械はもうだめです、直りません、買い換えて下さい、との仰せ。当院で患者様の歳だけ聞いて、症状すら聴かずあきらめてくださいなどと言おうものなら、この業界から退場・永久追放にされても文句のいえないところですが、さすが天下の☆芝さん、太っ腹なものです。
で、当然他の会社の内から選んで買ったのが、大昔のワードプロセッサー(若い人はご存じないかな?)を思わせるデザインで、モノクロのCRTの蓋を開くと蓋がキーボードになっていて、本体の上には取っ手が付いて腕力のある人なら持ち運ぶことも不可能ではない、といったちょっとユーモラスな雰囲気の機械です。
零細診療所の当院ですから選んだ基準はもちろん価格、腹部用のプローブのみ付けてもらいました。が、これがなかなか良く見える。自分のエコーの腕があがったかのような気がします。人柱として練習台になってくださる方募集中、一食抜いてお越しください。
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2010.02.19更新
第59回 花粉症本番
月というのに今日の東京は暖かい一日でした。暖かさにつられてスギ花粉が飛散を始めたようです。花粉症の皆様、対策はお済でしょうか?
混雑した耳鼻科でなくても、空いた当院でも(ん?)治療を行っています。
今年は例年に比べて昨夏が冷夏だったせいで花粉の飛散量が少ないと予想されていますが、それでも暴露されないようにするのが第一の対策です。マスクやゴーグル活用してください。
アスファルトで固められた都会では田舎と違って花粉が地面に落ちないでいつまでも舞っています。舞い上がった花粉が衣類に付いて家の中に入り込むのを防ぐ工夫も必要です。
薬も以前と比べて随分改良されています。最近の飲み薬は殆ど眠気がありません。点鼻薬も一日一回で済むので、持ち歩いたり人前で使用したりしないで済みます。
我慢していないで受診してみてください。
お断り
ステロイドの点眼は緑内障誘発の危険があるので、当院では処方しません。眼科で処方してもらって下さい。ステロイドの内服、注射(ケナコルト)も全身への副作用が考えられるので、行いません。
反対に点鼻ではステロイドを積極的に使用しています。
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2010.01.02更新
第58回 今年もよろしくお願いします
皆様明けましておめでとうございます。 2009年は日本にとって良い年ではなかったように思います。今年が前進の第一歩の一年になってくれれば良いのですが。
新春の 誓いも新たに 昼寝かな
今年もよろしくお願いいたします。
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2009.12.15更新
第57回 肺炎球菌ワクチン
2003年このブログの第2回で取り上げた、肺炎球菌ワクチンの65歳以上の方への接種に、ようやく公費補助が行われるようになりました。
江戸川区在住の方はリンクをご参照ください。区へ申請して接種票を送ってもらう方式で、2010年3月までの期間限定ですのでご希望の方はお急ぎください。(2014年3月まで延長になりました。他区の医療機関での接種には適用されません。また葛飾区はいまのところ予定がないようです。2011年からはじまっています。
あわせて以前既に接種を受けた方も、5年を経過すれば再接種が可能とルールが変更(補助がでるのは1回のみ)になっています。
個人的意見では、新型インフルよりこちらのワクチンの方がずっとお勧めです。
追記:2014年10月から国の定期接種に組み込まれました。生涯に1回に限り、65才以上の対象の方に自治体から接種票が自動的に送られる仕組みで、4000円の自己負担がかかります。
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2009.11.30更新
第56回 初めてのおこしです
先週のこと患者様が途切れたので診察室から庭(3坪ほどの小さな庭です)を眺めておりますと、珍しい訪問者がおりました。それはなんとウグイス。東京のコンクリートの僅かなすきまの緑を見つけて来てくれたのはうれしい限り。飛び去るまでの10分あまり飽きることなく見つめておりました。(暇だったてことです)メジロやシジュウカラは時々見かけておりましたが、ウグイスは元々目立たない鳥だからでしょうか、それとも都会に回帰してきたからなのでしょうか、我がクリニックで見たのは初めてです。春まで居てくれてさえずりを聴かせてくれると嬉しいのですが。 昨日は医師会急病診療所でお勤め。インフルエンザは峠を越えたかなという感じでした。ただこれからは季節性のインフルエンザが流行る時期になりますし、ノロも増えてくる頃です。 皆様体調管理にはお気をつけください。
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2009.11.27更新
第55回 最近の日々
新型インフルエンザで大変でしょうとお言葉をかけていただきます。有り難い事ですが実は当院そうでもありません。新型に感染しているのは圧倒的に中高生までのお子様。大人の方では少ないので11月の来院数は前年割れが確実な状況。ワクチンも当院には入ってこないし、いつ入るのかも分からないし、(申し込みはしたのですが)お問い合わせいただいても予約も受けられない状況なので蚊帳の外。で比較的まったりとした時間が流れております。 開業医が働かないと財務省辺りに目の仇にされて、さらに診療費切り下げの方向に向かっているようですが、あまり反発できません。罪滅ぼしに今度の日曜は医師会急病診療所で最前線に出て参ります。その後書き込む元気が残っていたら状況をレポートします。 みなさま季節がら風邪にはお気をつけてご自愛ください。
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2009.10.15更新
第54回 ハプスブルク
巷では新型インフルエンザが猛威を振るっていますが、来週からワクチンの接種が始まるそうな・・・当院のような零細医療機関にワクチンが配分されるのか、本日に至ってもまるで解りません。医者という仕事をしていますと解らないことはいろいろあるので、いちいちあれこれ悩まないようにしております。 で、仕事の一切を忘れて本日午後から六本木の国立新美術館で行われている”Theハプスブルク”(12月14日まで)を見てまいりました。 ハプスブルク家の方々の肖像が広報に使われていますので、お気づきでない方もおいでかと思いますが、ラファエッロ、ジョルジョーネ、ティツィアーノといったルネサンスの大物の作品が来ております。
ラファエッロは”若い男の肖像”という20歳の頃の作品。ラファエッロらしさは感じられるもののまだまだ絵が若いかな・・・(偉そうなことを書いてしまった)
凄かったのは部屋の一辺に並んだ兄弟弟子の関係になるジョルジョーネとティツィアーノの4枚。ジョルジョーネは”矢を持った少年“と”フランチェスコ・マリア・デッラ・ローヴェレの肖像“の2枚。どちらもこちらを直視している訳ではないけれど、心の内を見透かされているような不思議な視線。どちらも帰属の問題はあるようですが、ともに素晴らしい作品です。
ティツィアーノの”イル・ブラーヴォ“この題はどう訳すのでしょうか。”優れた”という意味と”乱暴者”という意味があるようです。ナイフに手をかけた二人の男の緊張感が漲った作品です。”イザベッラ・デステ“モデルは有名なマントヴァ公爵夫人(の40年前の別の画家に描かせた肖像)。素晴らしく魅力的な女性ですが、自分の魅力で多くの芸術家達に作品を献呈させて、代金は大抵は払わなかったように聞いております。レオナルド・ダ・ビンチはイザベッラからの度重なる依頼を振り切って決して描こうとはしなかったそうです。ともあれティツィアーノのこの絵も素晴らしい質感を持った作品に仕上がっています。
暫く去り難く、出口の手前まで行ってからまた戻って・・・
ベラスケスやムリーリョやゴヤといった画家達の作品も展示されていてスペイン好きにもお勧めですし、また明治天皇からハプスブルク家へ贈られた日本画の巻物や、蒔絵の棚なども里帰りしています。
是非終了までにもう一度訪れようと誓った展覧会でした。
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2009.08.13更新
第53回 函館
夏休みをいただき、皆様にはご迷惑をおかけしております。17日から診療を再開いたしますので、もうしばらくお待ちください。
今回恥ずかしながら生まれて初めて北海道の地へ行ってまいりました。函館だけを2泊3日で往復です。
函館は古い美しい町並みが随所に残り、それを維持しようとする住人の精神が感じられる素敵な町でした。
写真は夜の聖ハリストス教会。
ただ古いものを端から壊してしまう戦後日本の風潮はこの町にも及んでいるのが残念なところ。我が小岩でも古くからの住人を追い散らして、高層ビルを建設しようという再開発計画が進んでおります。当院もその区域に入るので数年後には追い立てられるのでしょうが、それについてはまた後日。
函館行きの本当の目的は実はこちら。事前にコレステロールをチェックしてOKだったので、獲れたてのイカ刺しが目当てです。。
ホテルが魚市場の傍らで、夕方にはイカ釣り船が出航して行くのが見え、夜には沖に漁火が望め、明け方船が帰港して、程なくセリの声が聞こえてくる。間髪を入れず軽トラックが荷台にイカを積んで出て行き、そのイカが跳ねているのが見える。それっと朝市へ行って揚がったばかりのイカをいただきました。
これがイカなら、今まで食べてきたイカと称するものは一体なんだと思えるくらい別物でした。色が白くない、透明です。箸でつまむと∩の形ではなく、ピンと-の形です。食感もまるで違いシャリッという感じ。臭いやぬめりも全くない。ただ甘みは少し時間が経ったほうが出てくるようなので、どちらが好みかは意見が分かれるでしょう。
イカのワタでゲソを煮たゴロ煮は、究極!といった旨さでした。ウニやカニやホッケもおいしかった。海鮮尽くしの3日間でした。
飛行機に乗ってしまえば僅か1時間のフライトです。また訪れたいと思える町でした。
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