院長ブログ

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2007.11.25更新

少し前のことになりますがお叱りを受けそうで書けないでいたことです。

 先日東京国際フォーラムの中島みゆきさんのコンサートツアー2007に行ってきました。お子様が行きそうも無いコンサートで、平日にしては開始時間が18時半と早いため診療を早仕舞いさせていただきました。けしからんと怒らないで下さい。

 中島みゆきさんと言うと、暗いとか病的とか泣いてしまいそうとか、嫌いな人も多いようです。

 確かにエレーンや異国といった救いのない曲もありますが、むしろMaybeや糸、命の別名など傷ついた心を理解して寄り添ってくれるような曲の方が多く、最近では世のおじさんたちに勇気をくれる地上の星や背広の下のロックンロールなどが印象的です。

 この日のコンサートは失恋から立ち直る女性を歌った御機嫌如何にはじまり、歌のイメージとかけ離れた例のようなトークがあり、1人で生まれて来たのだから 、あなたでなければ、 一期一会と寂しさを抱えた人への共感を感じる曲が続き、その後日によって曲が違う3曲(この日はEAST ASIA、蕎麦屋、糸)、かつて高校生の頃聴いて育ったオールナイトニッポンを思い出させるお便りコーナーがあり、宙船やファイトが続きました。”言葉なんて迫力がない、言葉はなんて なんて弱いんだろう”と中島さんのような言葉使いが書いたとは思えない歌詞がとても印象的なボディ・トーク、”頑張ってから死にたいな”の重き荷を負いてもすばらしい迫力で、我々おじさんたちへのエールにきこえる地上の星、背広の下のロックンロールで締めくくられました。最後は会場総立ちでした。

 12月にまた東京にツアーが戻ってくるので、出来ればもう1回聴きに行きたいと思っています。今度は皆様に迷惑をかけないよう週末に行くつもりです。但しチケットをもう持っていないのでオークションで何とかならないか、連日ヤフーを見ています。

投稿者: PL607935010

2007.11.25更新

小生江戸川区の介護保険の認定審査委員を務めております。介護保険のサービスを希望された方が、区に申請を出すと、区から調査員がお宅まで伺って調査票を作成して提出します。同時に主治医に意見書の提出が求められます。個人情報を伏せたかたちで、2種類の書類がわれわれ認定審査委員のところに回されて事前に検討のうえ、持ち寄って委員会を開き、申請者が受けられるサービスのランクを決定する仕組みです。

 江戸川区の場合、各委員には3ヶ月に当番の月が回ってきて、その月には普通2回の委員会が開かれます。ここのところ申請者が多いようで今月は委員会が3回、1回当たりの人数も若干増やされています。

 委員会は開催日時ごとの8つのグループにわかれ、各委員が3ヶ月に1度、委員会は4人の委員で行われますから江戸川区には約100人の委員がいることになります。委員は医師や歯科医師、薬剤師、理学療法士、ケアマネージャー、介護施設のスタッフ等から偏らないように選ばれていますが、各委員会に医師は必ず1名は入ることになっています。

 委員会の1週間前になると54人分の書類の束が送られてきます。各人にはコンピュータによって、軽いほうから非該当、要支援1と2、要介護1から5の8段階の一次判定が付けられています。、我々の仕事は書類の隅々まで目を通して、その一次判定で異存がないか、変更するべきとしたらその理由は何かということを考え、委員会当日持ち寄って最終判定をくだすことにあります。具体的な理由なしに一次判定を変更することは許されていません。

 54人分の書類にはそれぞれの方の人生の縮図が詰まっています。若くして認知症におかされた方、癌の痛みで身動きがままならない方、不自由な体で人の力を借りず独力でやっていこうとされる方、介護していた方が耐え切れなくなって助けを求めているケースなど実にさまざまです。これほど重い読み物は他に無いかもしれません。酒飲みの小生もこの書類の束に目を通すときは酒を控えております。

 今週はまた委員会です。3晩かけて書類の束には目を通し終わりました。あとは心の準備です。

投稿者: PL607935010

2007.10.16更新

抜け毛が気になりプロペシアを飲み始めてほぼ2ヶ月になりました。

最初の1ヶ月は変化が感じられなかったのですが、この1ヶ月明らかに抜け毛が減っています。

以前は洗髪すると両手にべったりと髪の毛がついたのですが、最近はせいぜい1本か2本つくだけになっています。薄毛がふさふさとしてくる方もいらっしゃるので著効とまでは言えませんが、有効なのは私の場合間違いないと思います。

プロペシアは保険が効かず、4週間分9000円となります。薄毛・抜け毛でお悩みの方、3ヶ月だけでもお試し下さい。

投稿者: PL607935010

2007.10.15更新


今日は新宿東郷青児美術館で行われているベルト・モリゾ展に行ってきました。

アルデン亭の隣のビルなので、お昼は当然スパゲッティ。イタリア人の客が多いこの店では、この日もアリタリアのクルーが来ていましたが、イタリア人向けには日本人向けと少し麺の茹で方を変えています。麺の袋には9分茹でと書いてあるのですが、日本人向けには8分で、イタリア人向けには7分で出しています。今日はチャオで(イタリア人向けで)お願いしました。かなり芯が残る感じで食べ終わるころにはアゴが疲れる感じですが、慣れるとやみつきになりそうです。一緒に行ったワイフも気に入っていたようでした。

 さてベルト・モリゾですが第15回で触れたマネに師事しモデルを務め、マネの弟ウジェーヌと結婚した女性です。絵画の才能に恵まれていたモリゾですが、当時は美術学校への女性の入学は認められず、また一人でスケッチに出ることも不謹慎とされた時代で、かなり苦労されたようです。当時前衛的だった印象派展に第1回から出品しています。描かれる絵は特に娘ジュリーをモデルにしたものが多く、マンドリンを弾く娘を描いた一枚など、暖かい光の中に娘を思う優しい視線が感じられます。夫との仲もよく幸せな日々を過ごしたモリゾですが、夫に先立たれてからは作品は夢見るジュリーのようにどことなく悲しげになり、夫の後を追うように逝ってしまいます。

 ベルト・モリゾ展は11月25日までです。

投稿者: PL607935010

2007.10.04更新


本日は午後から休診。新宿へ出ていつものアルデン亭でスパゲッティの昼食(今日はチョチャーラ、トマトソースにベーコン、ニンニク、シイタケがはいっていてとても美味。)と一杯だけ赤ワイン。ま、たまにはいいか。

 大江戸線で六本木へ、国立新美術館へ行くのは初めてなので、地下鉄を出たところでまごついてしまい、携帯ナビのご厄介になることになりました。便利な時代になったものです。昔だったら人に尋ねたのでしょう。コミュニケーションがどんどん希薄になっていきます。

 美術館の内部は平日だというのに結構な混雑で、入り口の一枚目から行列が出来ています。ヤン・ステーンの寓意画はじめオランダの風俗画で丁寧に見ていけばそれなりに面白いのでしょうが、今回はパスして目玉のフェルメールの牛乳を注ぐ女までわき目もふらずに直行してしまいました。

 絵は想像よりも小さなものでしたが、窓から差し込む陽光が暖かく、女性の使用人が硬くなったパンに牛乳を注いで柔らかくしているのでしょう。ひたすら静かな時間が流れていきます。女性の黄色い上着と鮮やかな青のエプロンとの対比、陶器やパンの質感、息を呑むほどのできばえと感じました。フェルメールの中でも最高の中の一枚ではないでしょうか。素敵な作品とめぐり合えた充実感を胸に帰路につきました。

投稿者: PL607935010

2007.08.26更新

いささか旧聞になりますが、気管支喘息の新しい治療薬が発売になっています。アドエアという吸入薬です。

 新薬と言ってもそれほど画期的というわけではありません。以前からある吸入ステロイドのフルチカゾン(フルタイド)と持続性の吸入気管支拡張薬サルメテロール(セレベント)が合剤になったものです。
 従来から喘息の発作の予防には吸入ステロイドというのは、我々治療に当たる人間からみれば常識でした。ただし気管支拡張作用が弱いため、貼付剤や内服薬で補う必要があったり、また即効性に欠けるため、患者さんが効果を実感できず、吸入を中断してしまうことが多いというのが欠点でした。
 その点アドエアではステロイドの強い喘息発作の予防効果と、気管支拡張薬の症状改善効果の両方が期待できるため、患者さんが吸入を続けて下さる可能性が高くなっています。この吸入を続けて頂ければ効果は相当期待できます。
 アドエアは1日2回朝、夕と1回づつ吸入して頂きます。調子が悪いときでも独断で回数を増やしたりしないで下さい。当院では発作のときに使用するためのリリーフ投手として、短時間作用型の気管支拡張薬(メプチン)もお渡ししています。
 アドエアにはステロイドの含有量により100,250,500の3種類の製剤があります。普通250で治療を開始、効果不十分なら500に増量、症状改善すれば100に減量といった使い方になります。
 現時点では一番のネックになっているのが厚労省の新薬に関する規制で、発売から1年間(2008年6月まで)は1回の受診時に2週間分しか処方できません。従来から安全性で評価されている2つの成分の合剤なので、もっと柔軟な対応をしてほしいものです。
 現在まで使用された方の評判はなかなか上々のようです。1年間はお手数をおかけしますが喘息にお悩みの方、お試し下さい。

投稿者: PL607935010

2007.08.19更新


夏休みをいただきご迷惑をおかけしております。

山形方面へ一泊旅行をしてきました。

 珍しく大学生の子供二人も参加して、数年振りの家族旅行に行ってきました。一日目は新幹線でかみのやま温泉へ。以前から泊ってみたかった名月荘へ宿泊しました。行き会うスタッフの皆様が足を止めてニッコリ笑って挨拶をしてくれるので、こちらの気分まで明るくなるようで心地よく、篠崎医院もかくありたいものと思いました。食事もおいしく特に自家製の手打ち饂飩は巾4cmはあろうかという平麺で初めて味わう食感で、ダシも素晴らしいものでした。大浴場、露天風呂も開放的な緑の中のお風呂といった趣で、滞在中4回も入って島しました。こころなしか五十肩が良くなったような気がします。

 二日目は昼近くまで名月荘でゆっくりした後米沢へ向かいました。お昼に米沢牛のステーキを頂いたのですが、遠い昔に食べたことがある松坂牛の方がおいしかったかな?旧い記憶を美化しているのかも知れません。その後上杉家の廟所、米沢城址の上杉神社へ行ってきました。写真は米沢城址にあった、鷹山公の”なせば成るなさねば成らぬ何事も成らぬは人のなさぬなりけり”という有名な言葉の石碑です。誠に耳の痛い言葉です。休みを頂いてリフレッシュしたあとはなせば成ると思うのですが、数日でガス欠を起こしてしまうのが恒例です。あまり多くを期待しないで下さい。今までどおりのお付き合いをお願い致します。

投稿者: PL607935010

2007.08.02更新

私も50歳になりました。誕生日の2日後から五十肩になりました。凍結肩にならないよう体操をしております。
 年齢を実感しているところへ追い討ちをかけるように、髪を洗うと手に多くの抜け毛が付くことに気づきました。理髪店でカットしてもらって鏡を見ると、頭頂部で地肌が透けて見えます。もともと親戚一同どちらを向いてもハゲばかりの一族なので、いずれこの日が来ることは覚悟しておりましたが、幸いなことに今はプロペシアが発売されております。
 この薬は男性ホルモンが悪玉の男性ホルモンであるジヒドロテストステロンに変化する段階をブロックする薬です。ジヒドロテストステロンは胎児では生殖器の発育に重要な役割を果たしていますが、思春期以降ではにきびとか脱毛といったあまりうれしくない現象に関わる物質です。AGA(男性型脱毛症)の毛根ではジヒドロテストステロンが高濃度に認められます。
 当院でプロペシアをはじめた患者さんは約40名、そのうちほぼ2割の方で明らかな発毛が認められました。残りの方でも半年以上継続して頂いた方は殆どの方で進行が止まったと評価して頂いてくれています。特に目立った副作用は観察されていません。なお女性は飲めません。妊娠中の女性は触ることも禁止です。
 私は始めてまだ10日、効果をうんぬんするには早いのですが、洗髪のとき手に付く抜け毛が減っているような気がします。しばらくは続けて見るつもりでいます。
 なお当院ではプロペシア28日分9000円、診察料等は無しでおわけしています。

投稿者: PL607935010

2007.07.08更新

7月7日は私の誕生日でなおかつ結婚記念日でもあります。
 結婚記念日を忘れないように自分の誕生日に合わせたのも遠い昔の話となりました。今年は7月7日がたまたま土曜日で、また今まで受験生を置いて親だけ遊びまわるのも何でしたが、下の子供もなんとか大学生となったので、嫁さんとふたりちょっと旅行してきました。
 旅行といっても、土曜日の診療が終わって、レジをしめて、つり銭を揃えて、帳簿をつけて(当院では全部院長の仕事です)から出るので、遠くには行けないので熱海を選びました。熱海は何度となく素通りしていますが、宿泊するのは小学生のとき以来です。
 梅雨時にもかかわらず、雨にもあわず、暑すぎもせず、良い陽気でした。
 小嵐亭という旅館をネットで予約して、訪れました。記念日のことを伝えて置いたらびっくりするような大サービスをしていただきました。食事も江戸風会席と称するだけにしっかりした味付けで満足しました。仲居さんやフロントの方の感じもとても好感の持てるものでした。窓からの眺めと大浴場は今一歩だったかな。
 8月の夏休みには少し遠出をして山形のほうに行ってこようと計画しています。
 なんだか遊びの話ばかり続くので次回は本業の話を入れたいと思っています。

投稿者: PL607935010

2007.06.10更新

更新をご無沙汰しておりました。先週の日曜日は江戸川区の休日診療所に出ていたので、2週ぶりのお休みです。
 新宿へ出て、東郷青児美術館で開かれているペルジーノ展を見てきました。ルネサンス時代に活躍した画家で、有名なベロッキオの工房でダ・ビンチやボッティチェリと共に学び、後にはラファエロの師匠になった人です。当時大変に人気の有った人で、システィーナ礼拝堂の壁画を描いたり、フィレンツェとペルージャに二つの大工房を運営し、大分蓄財したそうです。ちなみにシスティーナ礼拝堂の正面、現在最後の審判が描かれているところには、元はこの人の壁画が有ったそうです。今回来ている絵の数も少ないのですが、あまり印象に残る絵は有りませんでした。画家としてよりは、経営者としての才の方が有った人なのだろうなと感じました。
 絵を見た後はお決まりのアルデン亭へ。ここのスパゲティは本当に病み付きになります。乾麺を注文を受けてから茹でるので、時間はかかりますが、固めの麺のモチモチ感が堪りません。イタリア人のたまり場になることでも有名です。写真を撮って来ようと思っていたのに、忘れて貪るように、カルボナーラを堪能して帰りました。

投稿者: PL607935010

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